労務プランニング井下事務所
代表 井下英誉先生
- ■ 「原価士」を利用した効果は?
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まだ使い始めて2ヵ月ほどですが、メンバーの退社時間が早くなりましたね。
「原価士」では、スタッフを『評価はしない』という大前提で導入しました。 お客様に対して適正な報酬をいただいているかどうか、そういうことを見極めることが目的です。
評価とは関係ないにもかかわらず、この原価士を導入してから早く帰るメンバーが増えたのです。 「何でこんな遅くまでいるのかな?」って思っていたメンバーが6時半くらいには帰るようになりました。
実績を入れていると、当然、今までだらだらやっていたり逆に余計なことをやっていたりすれば、 その分実働と差異がでてくるのでしょう。
ひとつひとつの作業に対して、みんなが時間を意識し始めたと思います。
- ■ 「原価士」を利用し始めたときに挙がった声は?
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始めて2週間くらい経ったときに「データを入れている?」と聞いたら、みんな「えー」という顔をしていました。 そのときに「決めたことだから入れなさい。これは統計を見るもので日々のデータが入ってないと意味がない。だから、遡って入れるように」と指示したところ、みんな入れるようになりました。
データの入力方法は様々で、1日終わって入れている人もいれば、午後には既に午前中の作業が入っているメンバーもいます。
また、面白い使い方をしているメンバーもいます。
予実管理として、出社したら今日のやるべき仕事を入力して、帰るときに実績を入力する。 そうやって「予定と実績」を比較してどうだったのか振り返っています。 - ■ 「原価士」のメリットは?
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コンサルタントとして手続きとかをあまりやらないで制度系をやる方に関して言えば、 どのお客様のどの作業で時間がかかっているのかが把握できることがメリットでしょう。 やっぱりそういう場合には「原価士」があった方がすごくメリットはあると思います。
また、「お客様からいただいた分の貢献がちゃんと出来ているのか」と考えている先生にも使いやすいでしょう。 原価士を使うことで、前回から何ヵ月以上接触していないお客様、 あるいは顧問契約をしているにもかかわらず、この1年なにもやってないお客様。 そういうのを全部レポートで見ることができるからです。 こういう事務所は、必然的に伸びていく事務所なのでしょう。
- ■ 「原価士」がぴったり合うような社労士さんの特徴は?
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ある程度の規模の事務所には効果が出やすいでしょう。
また、小さくても人数を増やしていきたい、 組織化していきたいという先生には向いていると思いますね。
「今後もずっと1人2人でいいよ」という先生にはちょっと向かないかもしれないですね。 ただ、コンサルタントとして独立される方であれば、 ご自身の生産性を意識できるので有効なツールかも知れません。
この「原価士」を導入して、より科学的に検証しようと考える方は、 経営的なことがきちんとわかっている、高い意識がある方だと思うので、どんどん伸びていくと思います。