社会保険労務士法人あすなろ事務所
代表社員 岩瀬秀幸先生
- ■ 「原価士」を導入しようと思った目的は?
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お客様からいただいている顧問料が適正かどうかを見たいというのが一番の目的です。
他の事務所さんでは給与計算や手続といった業務が多いと思いますが、
弊所ではお問合わせの対応や労働紛争の解決といった成果物のない業務が
中心となっています。
そのため、どれくらい原価がかかっているかというのが把握し難く、
顧問料が適正かどうかを判断しきれないところがありました。
この問題を解決するため、「原価士」を導入しました。
- ■ 「原価士」を導入したことによるメリットは?
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「原価士」で原価がきちんと把握できるようになると、
お客様にどのくらいの顧問料をお願いしなければならないかわかりますし、
自信を持って顧問料を提示できるというのは精神的にも大きなメリットです。
- ■ 「原価士」をどんな風にお使いになっているか教えてください。
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データの入力を経理の担当者に一任しています。
一人が担当することで使い方に迷うこともありませんし、
経理の担当者はお客様からいただいている顧問料も把握しているので、
「原価士」を効率よく使うことができます。
- ■ 「原価士」で作業効率を見ることはありますか?
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私は、あまり細かく作業効率を見ようとは思いません。
前職での体験ですが、
こういうシステムを使って数字だけで作業効率を評価しようとすると、
例えば簡単な仕事を数多くしている人は数字上成績がよくなったり、
逆に工夫して仕事をする程、数字上成績が悪くなって自分の首を絞めてしまったり、
おかしなことになるからです。
将来的に事務所が2つ3つになったときには、
他の事務所の状況を大まかに把握するのに利用したいと思います。
- ■ 「原価士」がぴったり合うような社労士さんの特徴は?
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私の事務所では労働紛争の解決や障害年金の申請のような
成果物のない業務が中心なので、「原価士」を使い切れないところもあるのですが、
給与計算や手続業務のようなルーチンワークを主な業務にしている事務所の先生なら
最大限に「原価士」を活用できると思います。